首相官房顧問のゴツィ氏が辞任

フィリップ首相の官房で顧問を務めていたサンドロ・ゴツィ氏が10月23日に辞任した。マルタ共和国のムスカット首相の官房でも顧問を務めていたことが発覚し、自ら辞任を決めた。仏首相府はこの決定について、8月以来の協力に感謝の念を表明した上で、落ち着いた状況で必要な説明が同氏からなされることに期待するとのみコメントした。
ゴツィ氏はイタリア人で、民主党政権下で欧州担当閣外相を務めた。去る5月の欧州議会選挙には、フランスの与党LREMの候補リストに加わって立候補。英国の欧州連合(EU)からの離脱が完了したら、補欠当選する権利を得ていた。それを待つ間、仏首相府は同氏を期間限定の顧問として採用していた。
ゴツィ氏を巡っては、マルタ共和国の首相官房の顧問を以前から務めていたことが判明。この契約はそれまで知られておらず、複数の国で顧問役を掛け持ちしていたことに疑惑の目を向けられていた。ゴツィ氏は23日の時点で、マルタとの契約は、欧州議会選の結果が判明した時点で、自らの申し出により中断されており、掛け持ちの事実はないと主張している。この件をマルタの日刊紙と共に最初に報道した仏ルモンド紙は、マルタのムスカット内閣の汚職体質を取り沙汰し、ゴツィ氏を仲立ちとしたマクロン政権とマルタの間の接近といった芳しからぬ構図が背景にある可能性があると匂わせている。