フィリップ首相の官房スタッフ、伊元閣僚のゴツィ氏に二股問題が浮上

フィリップ首相の官房に期間限定のスタッフとして入ったイタリアのサンドロ・ゴツィ元欧州担当閣外相が、マルタ共和国のムスカット首相の官房スタッフを兼務していたことが判明した。利益相反の疑いが浮上している。
この件はマルタの現地紙が21日に報じた。これによると、ゴツィ氏は2018年6月より、欧州問題を担当する顧問として役務を提供していた。フィリップ首相の官房には、去る7月29日付で臨時顧問の職に就いていた。
ゴツィ氏は民主党所属で、2014年から2018年6月1日まで、民主党政権で欧州担当閣外相を務めたが、ポピュリズム連立の発足により閣僚職を離れた。その直後にマルタの首相官房顧問となったことになる。ゴツィ氏は続いて、去る5月の欧州議会選挙にフランスから、マクロン大統領のLREM党の候補者として出馬。順位の関係で、英国の欧州連合(EU)離脱が実現した後、欠員補充の形で欧州議員に就任する予定となっていた。フィリップ首相はその就任までの間の期間限定で同氏を顧問に起用していた。
ルモンド紙などの取材に対して、ゴツィ氏は何度も回答を修正するなど、歯切れの悪い説明に終始。仏首相官房入りの際には、コンサルタントを各方面で務めていることは知らせたが、マルタの首相官房との契約の存在は明らかにしていなかったと説明。仏首相府では、本人に確認した上で、公務員の利益相反に関する当局機関のHATVPに判断を仰ぐと説明した。