フィルハーモニー・ド・パリの建設問題:建築家のヌーベル氏が提訴で反撃

フィルハーモニー・ド・パリの建設を巡り、設計を担当したジャン・ヌーベル氏の設計事務所AJN(アトリエ・ジャン・ヌーベル)は14日、金融犯罪全国管区検事局(PNF)に刑事告訴を行った。ヌーベル氏は施主の団体組織との間で係争関係にあり、1億7000万ユーロに上る賠償金の請求を受けている。これに刑事告訴で反撃した。
フィルハーモニー・ド・パリは、パリ管弦楽団の本拠として、パリ19区に2015年にオープン。2007年にコンペを経てジャン・ヌーベル氏の設計が選ばれたが、建設工事は予定より遅れ、費用も、コンペでの1億1800万ユーロを大きく上回り、3億2800万ユーロに達した。施主であるフィルハーモニー・ド・パリは、パリ市やパリ首都圏(イルドフランス地域圏)などの出資による団体組織で、同組織は、予算超過の責任がヌーベル氏側にあると主張し、賠償金を請求して争っている。ヌーベル氏側はこれに刑事告訴で対抗。ヌーベル氏側は、請求した賠償金額の計算方法が明らかに不公平だと主張。さらに、費用の膨張は建設を請け負った施工企業にもあるのに、そちらとは癒着関係にあり不問に付されているとも主張している。