仏国鉄SNCFでダイヤに乱れ、予告なしで職員らが就業を拒否

仏国鉄SNCFのダイヤが18日に大幅に乱れた。職員の怠業により運休の列車が続出した。ダイヤの乱れは19日にも続き、20日にはようやく段階的な回復に向かった。
これに先立つ16日には、アルデンヌ県内のシャルルビルメジエール・ランス間のローカル線で踏切事故が発生。踏切内のトラックに列車が衝突し、列車の運転士を含む11人が負傷した。この列車は、運転士のほかにSNCFの職員は乗車しておらず、職員らはこうしたワンマン列車の安全上の問題が明らかになったと主張、18日になって、「緊急避難」を口実として、運転士及び車掌が大量に勤務を拒否する事態が発生した。労組は職員の主張を支持しているが、「緊急避難」を職員らに指令するようなことはしていないと主張している。
SNCFの経営陣は、職員らの行動に遺憾の念を表明。19日にSNCFのペピCEOとパリ東駅を視察したフィリップ首相は、「緊急避難の権利を悪用した違法スト」として今回の一件を非難。SNCFに対して、法的手段を含めてあらゆる対応策を講じるよう指示した。裁判所に提訴がなされる可能性がある。折しも、SNCFの労組は、年金改革に反対するストを計画したり、鉄道自由化に反対するなど、対決姿勢を強めているだけに、今回の事件は、対立の根の深さを印象付ける結果となった。
SNCFが20日に発表したところによると、21日には、高速鉄道(TGV)はOuigo(格安TGV)も含めて全便が予定通りに運行される見込み。パリ首都圏のローカル線(郊外連絡急行RER含む)も平常のダイヤに戻る見通し。20日の時点で、プロバンス・アルプ・コートダジュール、シャンパーニュ・アルデンヌ、オクシタニーの各地域圏ではローカル線にダイヤの大きな乱れが残っている。