ライアンエアー、フランス事業を強化

アイルランドの格安航空ライアンエアーは16日、フランス事業を強化すると発表した。来年夏にフランス発の35路線を追加。これにより、仏国内の28空港に発着の路線数は合計で233に達する。仏国内のLCCとしては最大手の英イージージェット(250路線強)を追撃する。
ライアンエアーは去る4月に、ボルドーとマルセイユに仏国内では初めてとなる拠点を開設。ボーイング737を各2機配置した。10月4日にはトゥールーズに3ヵ所目の拠点を開いた。近くボーベーにも拠点を開く予定。パリ首都圏から至近距離にあるボーベー空港では、ライアンエアーは既に約50路線を運航している。同社は2018年にフランス路線で1000万人近くの旅客を数えたが、2019年には1270万人、2020年には2000万人近くにまで事業規模を拡大する構え。なお、LCCのフランス勢では、トランサヴィア(エールフランス傘下)も1000万人に達していない。
ただ、ライアンエアーの場合、操縦士・乗務員組合と対立関係にあり、組合側は、外国の低い条件での就労者を利用して事業を行っていると同社を非難している。同社の側も、フランス事業の一部を子会社マルタエアーの乗組員により行う方針を示しており、対立関係は解消していない。また、事業誘致で地元が与えていた助成金を打ち切る動きも広がっており、格安航空のビジネスモデルへの風当たりも強い。