ノートルダム寺院界隈の爆弾テロ未遂事件:被告人の女性らに厳しい有罪判決

パリ特別重罪院は14日、パリ・ノートルダム寺院界隈で2016年に発生した爆弾テロ未遂事件の裁判で、被告人らに有罪判決を言い渡した。ほぼ求刑に沿った量刑を言い渡した。
この事件では、2016年9月にノートルダム寺院の至近距離にある街路で爆発物を積んだ自動車が発見された。これに続いて、警察官が襲撃される(肩に負傷)事件が発生、一連の事件にそれぞれ関わった6人と、計画を知りながら通報しなかった2人が起訴された。女性が中心となったイスラム過激派テロ事件の初めての裁判として、判決が注目されていた。
爆弾テロの実行に携わったジリグマン被告人(32)には禁固25年、この犯行と、続く警察官襲撃事件を指揮したマダニ被告人(22)は禁固30年の有罪判決を受けた。マダニ被告人は、インターネットを通じて、聖戦派テロリストに成りすましてジリグマン被告人を数ヵ月間に渡り勧誘、犯行へと至った。裁判では、両被告人がそれぞれ、相手方が首謀者だと主張してやり合う場面もあったが、裁判所は両被告人の量刑通りの長さの禁固刑を言い渡した。ただ、求刑とは異なり、減刑不可期間は設定しなかった。
このほか、警察官襲撃事件の実行犯であるエルブエ被告人(26)は禁固20年、同被告人とマダニ被告人らをかくまったサカウ被告人には禁固20年の実刑判決が言い渡された。また、一連の事件を背後で操っていた「イスラム国」所属のカシム被告人(男性)には終身刑が言い渡された。カシム被告人は2017年にイラクで米国の無人機による攻撃で死亡したとされており、欠席裁判にて有罪判決を受けた。カシム被告人とマダニ被告人らの間の仲介役を果たしたシャレル被告人は、禁固5年(うち1年は執行猶予付き)の有罪判決を受けた。
また、計画を知りながら当局に通報しなかったことで、アベルーズ被告人(男性)に禁固3年の実刑判決が、アブディ被告人に執行猶予付き禁固3年の有罪判決が言い渡された。うち、アベルーズ被告人は、「全員の中で最も危険な人物」とされ、2016年6月に発生した警察官2人の殺害事件にも関与していた。