一家殺害のデュポンドリゴネス容疑者逮捕、人違いだったことが判明

2011年に行方不明となり、国際指名手配中の一家殺人事件の容疑者であるデュポンドリゴネスと思しき人物が11日夜、スコットランドのグラスゴー空港で逮捕された。人違いであることが12日昼過ぎに判明、この人物は釈放された。12日午前時点で逮捕の報道がなされ、大きな反響を呼んだが、その後に誤りであることが明らかになった。報道のあり方を含めて物議を醸している。
逮捕されたのはパリ首都圏に住むギー・ジョアオ氏(71)。デュポンドリゴネス容疑者が2014年来、ギー・ジョアオ氏のパスポートを取得して、身分を隠して潜伏しているとする密告がスコットランド警察になされ、スコットランド警察を通じて仏警察に情報が通知された。ジョアオ氏は、11日にパリ・シャルルドゴール空港からスコットランド・グラスゴー空港に向けて出発。仏警察は出発前に身柄を拘束することができず、スコットランド警察が到着後に身柄を拘束した。警察は、デュポンドリゴネス氏の指紋とジョアオ氏の指紋を照合、部分的に一致したことから、仏警察に対して、身元確認済みという通知をしたとされる。これが報道機関に伝わり、各紙により大きく報じられた。ただ、ジョアオ氏はデュポンドリゴネス容疑者(58)と比べてはるかに高齢であり、身長や顔もかなり異なるなど不自然な点も多く、仏警察が提供したデータを用いたDNA鑑定の結果、別人であることが判明、ジョアオ氏はただちに釈放された。
ジョアオ氏は自動車大手ルノーを定年退職し、現在は年金で暮らしている。両親が残した家に住み、数年前にアイルランド人女性を伴侶として、アイルランドとの間を行き来して暮らしていた。密告者の素性や意図は今のところ判明していない。
指名手配中のグザビエ・デュポンドリゴネス容疑者は、2011年に行方不明となったが、ナント市の自宅から、夫人と4人の子供が遺体で発見されており、容疑者として指名手配されている。同容疑者は南仏地方で行方を断っており、自殺した可能性が取り沙汰されているが、捜索からは手がかりが得られていない。