仏医薬品当局、解熱鎮痛薬の販売を規制

仏医薬品当局のANSMは、解熱鎮痛薬のパラセタモールと、非ステロイド性抗炎症薬のアセチルサリチル酸(独バイエルが開発したアスピリン)やイブプロフェンについて、薬局での販売規制を勧告した。これらの医薬品は最も普及している一般用医薬品で、薬局で処方箋なしに購入することができる。薬局では通常は顧客が自由にアクセスできる売り場に置かれているが、当局は2020年年初から、これらの医薬品を顧客が自由に手にできないような場所に置くように薬局に義務付ける。
当局によると、不適切に服用した場合、パラセタモールは肝臓に重大な障害を与え、また非ステロイド性抗炎症薬は腎臓の合併症や感染症の合併症を引き起こすリスクがある。フランスでは2017年末に、ストラスブールに住む女性が緊急番号に電話して、体調の異変を訴えたが、相手にされず、その後、病院に搬送されたものの、死亡する事故が起きたが、死亡原因はパラセタモールの過剰摂取とされた。パラセタモールの適切な服用量は、体重50kg以上の成人の場合、24時間内に最大3グラムで、処方箋がない場合での服用期間は、解熱では最長で3日間、鎮痛では最長5日間とされる。当局は7月にパラセタモールの箱に過剰服用の危険性を警告するメッセージを表示させることを決めた。