ジェフ・クーンズ氏の彫刻、パリで4日に除幕式

米現代芸術家のジェフ・クーンズ氏(64)がパリ市に寄贈した彫刻作品「チューリップの花束」の序幕式が4日に行われる。
この作品は、巨大な手が11本のチューリップの花を握っているというもので、ブロンズ、鋼鉄、アルミニウムに様々な彩色が施されている。重量は34トンで、石灰岩製の台座を含めると60トンに上る。この作品は、2015年から2016年にかけてパリやニースなどで発生したテロ事件に関して、米国民のフランス国民に対する連帯の念を表明する目的で、当時に駐仏米国大使を務めたハートレー氏の要請に応じてジェフ・クーンズ氏が寄贈を決めたもので、2016年11月21日に発表がなされた。ただ、フランス国内には、ジェフ・クーンズ氏について快く思わない向きもあり、表向きは軟弱な地盤を理由にパレドトーキョー前広場に設置する計画に横やりが入り、それ以来、寄贈の実現が遅れていた。パリ市の文化担当助役に推進派のジェラール氏が就任して以来では話が進み、設置場所は、プチパレとコンコルド広場の間に位置するシャンゼリゼ公園内に決定、このほど設置工事が完了した。
クーンズ氏は無償で作品を寄贈、350万ユーロに上る製作費はメセナによる寄付金で賄った。その半額強は米国の個人及び企業による拠出が占めたという。当初予算に含まれていなかった調査費100万ユーロはクーンズ氏が自ら負担した。パリ市は今後の保守費用を負担するが、派生商品や絵葉書等の権利料収入の2割が保守費用の名目でパリ市に繰り入れられる。残りの80%はテロの犠牲者の遺族団体に寄付される。