仏国鉄SNCF、タリスとユーロスターの統合を提案

仏国鉄SNCFは27日、国際高速鉄道を運行するタリス(パリ・ブリュッセル・アムステルダム間など)とユーロスター(ロンドン発着の欧州大陸便)の統合計画「グリーンスピード」を、タリスとユーロスターのそれぞれの取締役会に提案した。旅客機等に対抗し、クリーンな移動手段として高速鉄道をアピールするために、十分な事業規模を確保するのが狙い。
ユーロスターの株主構成は、SNCFが55%、カナダ・ケベック州預金供託金庫が30%、英投資ファンドのヘルメスが10%、ベルギー国鉄SNCBが5%となっている。タリスには、SNCFが60%、SNCBが40%を出資している。両社の経営統合が実現すれば、年間の運行本数は4万4000、旅客数は1850万人(ユーロスターが1100万人、タリスが750万人)となる。年間旅客数3000万人の達成を目指すと共に、車両の共同化や情報処理・発券システムの共同化などを通じて、効率性を高めることを目指す。
統合計画の詳細はまだ固まっておらず、基本方針が両社の取締役会で承認されたら、出資比率や使用されるブランド名などを含めた細部を詰める作業が開始される。欧州委員会からの許可取り付けも鍵となる。実現には18ヵ月から2年間がかかるものと見られている。