「セクハラ告発」の女性、名誉棄損で賠償命令受ける

パリ地裁は25日、フランスにおけるセクハラなど告発運動「#balancetonporc」の火付け役となったサンドラ・ミュレール被告に名誉棄損があったと認めた。ミュレール氏による告発の対象となった原告のエリック・ブリオン氏の訴えを認めて、1万5000ユーロの損害賠償金と5000ユーロの訴訟費用を原告に支払うよう、被告に命じた。ミュレール氏は判決を不服として控訴すると発表した。
ミュレール氏は2017年10月、ワインスタイン事件が盛り上がりを見せる中で、エキディア(テレビ局)のエリック・ブリオン社長からセクハラを受けたとツイッターで告発。「巨乳の君は僕の好み。一晩中イキっぱなしにしてあげる」というメッセージを公開して、仕事で受けたセクハラをみんなで告発しようと呼びかけた。問題のメッセージは、ジャーナリストのミュレール氏が2012年、カンヌで開催のMIPTV(テレビ番組見本市)の際に受け取ったものだという。ブリオン氏はミュレール氏を名誉棄損で提訴。裁判所は、セクハラの刑法上の要件である繰り返しと圧力があったという証拠をミュレール氏が挙げていないことを根拠に、セクハラのような犯罪を公然と糾弾する上でツイートの言葉は慎重さに欠けていたと認定。ミュレール氏の落ち度を認めて賠償金の支払いを命じた。
ミュレール氏はこの判決について、被害者に口を閉ざせという結果になることは認められない、などとし、ほかの女性たちのためにも控訴して戦うと言明した。
リベラシオン26日20ページ