パリの最高級ホテルの業況、2019年通年では好調の見込み

KPMGは仏ホテル産業に関する年次調査を発表し、「パラス」の格付けを得ているパリの最高級ホテルの業況について、「黄色蛍光ベスト」運動の影響を受けて今年1-3月期に客足が減速したが、2019年通年では好調との見通しを明らかにした。例えばクリヨンでは、2018年12月及び2019年1-3月期は低調だったが、6月には客室稼働率は82%と、2017年7月のリニューアルオープン以来で最高を記録した。
ただしパリでは2020-21年に、サマリテーヌ百貨店跡地にシュバルブラン(仏高級ブランド品大手LVMH傘下)、ジョルジュ5大通りにブルガリホテルが開業する予定で、パラスが供給過剰になるリスクが指摘されている。KPMGによると、パリは以前はロンドンなどに比べて最高級ホテルが少な過ぎたが、最近15年間でパラスが7-8ホテルから15-16ホテルに倍増した。多くの老舗ホテルは改装などによる高級化の努力を進めているが、さらにフォション、マンダリンオリエンタル、ペニンシュラなどがパリのホテル市場への新参入を進めるなど、いっそう競争が強まる中で、2018年のパラスの客室稼働率は59.2%(ホテル業界の全国平均は61%)に留まった。しかし近年はアジア諸国及び南米などの新興国からパリを訪れる富裕層がパラスに宿泊するケースも増えているという。