パリ・ノートルダム寺院付近の爆弾テロ未遂事件で公判開始

2016年9月にパリ・ノートルダム寺院付近で発生した爆弾テロ未遂事件の公判が23日にパリ特別重罪院で始まった。この事件に関係したグループの一連の犯罪が裁かれる。10月16日までに結審の予定。
全国管区テロ担当検事局(PNAT)の発足以来で初めてのテロ関係の裁判となる。また、女性のグループによる犯行という点でも前例がない裁判となる。
調べによると、主犯格のオルネラ・ギリグマン(当時29才)とイネス・マダニ(同19才)の2人は、インターネットで知り合い、2016年8月末にはじめて会って犯行を計画。9月3日から4日の夜にかけて乗用車をノートルダム寺院近くに停車し、車内にガスボンベ6本を置き、自動車に放火しようとした。しかし爆発は起こらず、そのまま逃走した。2人は犯行前に「イスラム国」に忠誠を誓うビデオを撮影していた。2人のほかに、マダニ被告人をかくまうなどしていた女性と、この女性の家を潜伏先にしていた女性の2人が、別のテロ事件の計画、実行又は未遂の容疑で起訴された。また、こうした結集の仲介役を果たした女性と、関係者2人(うち1人が女性)が協力などの容疑で起訴された。あと1人、マダニ被告人らと連絡があったラシド・カシム容疑者が欠席のまま起訴された。カシムは2015年以来、シリアに渡航して「イスラム国」に合流し、フランスにおけるプロパガンダを担当しており、ルーアン市近郊のカトリック教会襲撃テロ(2016年7月)を指令したと考えられている。米軍は2017年2月にカシムが紛争地域で攻撃により死亡したと発表しているが、身元確認の証拠については公表されていない。