グーグル、「量子超越性」を実証か

英フィナンシャル・タイムズによると、米グーグルの研究者達が「量子超越性」(量子コンピュータが従来のコンピュータを凌駕することを示す段階)を実証した模様。グーグルは、2018年に72量子ビットのプロセッサ「Bristlecone」を発表したが、不安定さが大きすぎると判明したことから、53量子ビットのプロセッサ「Sycamore」開発に切り替えていた。フィナンシャル・タイムズによると、「量子超越性」に関するグーグルの研究者の論文が、9月15日に始まる週にNASA(米航空宇宙局)のサイトにごく僅かな期間の間掲載された。論文によると、「Sycamore」は、現在最も計算能力の高いコンピュータ(IBM製のスパコン「Summit」)なら1万年かかるだろうとされる演算を3分20秒で終わらせることができる。
グーグルの研究者達によると、「Sycamore」は、同時には複数の演算を行うことはできず、本格的な利用にはまだ数年かかるが、量子コンピュータの実用化に向けた重要な段階に達したという。