ガラス容器の需要回復、プラスチック製品の環境問題が追い風に

ガラス容器見本市の「Glassman Europe 2019」がリヨンで9月17日と18日の両日に開催された。プラスチック製品に含まれる有害物質や海洋汚染への懸念から、ガラス容器が見直されつつあり、製造企業の間で投資や出資の動きが活発化している。例えば業界大手の米オーウェンズ・イリノイは、ボージュ県のビール瓶工場に、同工場で3基目となるガラス溶解炉を設置することを決めた。投資額は6000万ユーロ、2020年1-6月期に操業を開始する。
フランスは、ガラス容器の製造で欧州ではドイツとイタリアに次ぐ第3位。ワイン、スピリッツ、ビール向けガラス瓶がその4分の3を占める。食品用ガラス容器ではオーウェンズ・イリノイと仏ベラリア、化粧品・香水用容器ではベルサンス、ポシェ・デュ・クールバル、医療用ガラス容器ではSGDファルマなどが代表的企業。国内市場の規模は16億ユーロを超える。国内には26工場と14ヵ所のリサイクル・センターがあり、ガラス容器の年間生産量は310万トン。なおガラスのリサイクル率は78%に達する。生産コストの50%をエネルギーが占めるだけに、ガラス溶解炉の効率改善が業界の課題となっている。オーウェンズ・イリノイは省エネ効果がある画期的な新型炉をドイツで導入すると発表した。