フランス政府、スノーデン氏の亡命希望に慎重姿勢

米国家安全保障局(NSA)による通信監視を告発したエドワード・スノーデン氏がフランスへの亡命を希望している件で、フランス選出のロワゾー欧州議会議員(仏政府で欧州問題相を務めた)は9月16日、スノーデン氏がフランスで難民として受け入れられるなら歓迎すると述べた。ただ、難民申請を審査するのは政府からは独立した組織であるOFPRA(難民・無国籍者保護局)である、とも述べて、政府に対して要望するのはお門違いであるという見方を示した。この見解は、仏政府がこれまでに示した見解とも一致しており、事実上の拒否だという見方もある。
スノーデン氏は昨週にも、マクロン仏大統領に対して亡命受け入れを呼びかけるコメントを発表していた。規定によれば、難民申請はフランス国内で受付がなされることになっており、外国にいる限り申請はできない。外国にいる者は、フランス大使館で、難民申請を行うことを目的とした査証を取得しなければならず、大使館は内務省に諮った上で査証発行の是非を決める。スノーデン氏がフランスへの亡命を希望したのはこれが初めてではなく、2013年にも接触がなされたが、時のバルス内相は申請を却下する方針を明らかにしていた。スノーデン氏を受け入れた国は米国との関係悪化を招くのが必至であり、フランス政府が受け入れを決める可能性は低いと見られている。