世界最長寿のジャンヌ・カルマンさん、「替え玉」説を否定する研究が公表に

世界史上最年長の122才で亡くなった仏人女性ジャンヌ・カルマンさんの「替え玉」説について、これを反駁する内容の専門家らの研究報告が16日付の専門誌「ジャーナル・オブ・ジェロントロジー」に掲載された。
ジャンヌ・カルマンさんは1997年に亡くなった。ジャンヌさんは実は1934年に死亡しており、家族が相続税の課税を逃れる目的で、ジャンヌさんの娘のイボンヌさんを替え玉としたとの説が、最近にロシア人研究家らにより発表されて話題となったが、今回、生前からジャンヌさんについて研究調査を行った医師らのグループが中心となり、替え玉説を否定する研究結果を公表した。
この研究ではまず、ジャンヌさんの時代において、122才という長寿の実現が統計学的に見て十分に高い蓋然性があることを、既存の研究を援用して実証。また、ジャンヌさんの場合、両親及び祖父母の死亡年齢合計が477才に上り、平均の289才を大きく上回っている点を挙げて、長寿の可能性もそれだけ高くなると指摘した。ロシア人研究家が指摘した根拠(顎の大きさや形状、目の色の変化など)については、根拠がないと退けた上で、娘のイボンヌさんが1931年から1934年にかけてスイスで肺病(恐らく結核)により療養を受けていた事実を記録により裏付け、1934年に死亡したのはイボンヌさんであると考えるべき根拠があると指摘。1931年にはジャンヌさんの父親ニコラさんが死亡しており、相続税の納付が嵩む中で今度はジャンヌさんが死亡したため、家族が窮余の策として替え玉作戦を思い立った、とするロシア人研究家らの仮説については、ニコラさんは1926年時点で生前贈与にて相続を行い、引き換えに終身年金を家族から支払わせるという契約を結んでいたことを挙げて、ニコラさんの死は家族にとって金銭的な負担の減少を意味するだけだったと反駁した。全体として、ジャンヌさんが本当にジャンヌさんだったという物的な証拠はないが、それを疑う主張には根拠は全くないと結論した。