エールフランス機墜落事故:エアバスとエールフランスが不起訴処分に

エールフランスのリオデジャネイロ発パリ行きAF447便の墜落事故(2009年6月1日)の捜査で、担当予審判事らはこのほど、墜落したA330機を製造したエアバスと、エールフランスを、共々不起訴処分とする決定を下した。遺族団体はこれを不服として控訴することを決めた。
この事故では、乗客乗員228名が全員死亡した。事故原因の調査は、ブラックボックスの発見・回収を経て大きく進み、ピトー管の氷結により自動操縦が解除され、コックピットにいた副操縦士が失速時の対応を誤り(機首を下げるべきなのに逆に上げてさらに失速を招くという悪循環を招いた)、墜落に至ったことが判明している。刑事事件における捜査では、過失致死の疑いでエアバスとエールフランスの両社を対象とする予審(担当の予審判事が起訴の是非を決めるために行う裁判上の手続き)が開始されていたが、それがこの度、不起訴処分に至った。
検察がまとめた意見書は、製造者としてのエアバスは不起訴が妥当としたが、エールフランスについては、訓練を十分に行っていなかったなどの疑いで、起訴するよう求めていた。予審判事らはこれに対して、事故に至ったリスクについてはこの事故で顕在化するまでは知られておらず、刑事責任を追及するには不十分だとの判断を示し、エアバスだけでなくエールフランスも不起訴とすることを決めた。
遺族団体はこの決定に反発。パイロット組合も、調査の過程で明らかになった多数の問題点が反映されていないとして、不起訴処分を批判している。