ビラニ下院議員、パリ市議会選に立候補

与党LREM所属のビラニ下院議員は4日、パリ市議会選への立候補を表明した。LREMは公認候補として去る7月にグリボー前政府報道官を選定、ビラニ氏は指名争いに敗れていたが、独自に立候補することを決めた。LREMにとっては、党内の分裂がこうした形で露呈するのは今回が初めてで、微妙な対応を迫られている。
ビラニ下院議員はフィールズ賞を受賞した著名数学者で、マクロン大統領を早い時期から支持、大統領選後に行われた総選挙で初当選を果たした。4日には、パリ14区のビストロを会場として出馬を表明。ビラニ氏は出馬を決意した理由として、パリ市民から出馬を求める声が多数寄せられたことを挙げつつ、LREMによる公認指名の手続きには欠陥があり、政策提案が考慮されなかったとも主張。科学に立脚したエコロジー重視の政策を推進すると抱負を語った。
LREMが公認候補に選んだグリボー氏は、高圧的な人柄もあって個人的な人気に欠ける。その点、ビラニ氏は、党の上層部はさておくとしても、党員や有権者からの支持は厚い。党外の左右の有権者層の一部の支持を取り付けられれば勝機はあると判断しての立候補とも考えられ、いずれにしても、現職のイダルゴ市長(社会党)を含めて、他の政党にも影響が及ぶ可能性がある。LREMの側では、ビラニ氏の除名を当面は見送り、状況を見極めた上で対応を決める構えを見せている。
パリ市議会選は統一地方選挙の枠内で2020年3月に2回投票制にて行われる。