新学年が開始に、一連の改革も施行

全国の小中高校が2日、新学年を迎えた。今年の新学年からは一連の改革が施行された。まず、就学義務の最低年齢が6才から3才へ引き下げられた。保育園等での受け入れを促進するのが狙いの義務化で、柔軟な運用(子どもを自宅に留めることも認められる)がなされる。また、国旗と国歌の歌詞が、すべての教室内に掲示される。最重要の改革がなされるのは高校教育で、バカロレア(高校卒業資格)試験の改革にあわせて、今年の高校2年生から、3つの系統(科学、経済・社会、文学)の区別が廃止され、生徒が自ら選択科目を選ぶ形に改められた。
バカロレア試験改革等を巡っては教員の反発が大きく、昨年には試験の採点結果を通知しないという抗議行動が展開され、混乱を招いた。ブランケル教育相はそうした抗議行動に厳しい態度で臨んできたが、混乱を経て教育相の支持率は下がっており、マクロン大統領が掲げた対話路線を教育相自らも実践する姿勢をこの新学年には示している。この秋に予定されている年金改革は、教員にとって不利な内容となる(ポイント制の導入に当たり、基準に諸手当が含まれることになるが、教員が受給する諸手当は金額が少ない)可能性が濃厚で、教員を説得するのが課題となる。ブランケル教育相が関係改善を標榜していることにも、こうした難題が多数控えているという事情が介在している。