「フライング・ホエールズ」、ヌーベルアキテーヌ地域圏での大型飛行船建造を計画

仏では大型飛行船の「フライング・ホエールズ」(空飛ぶクジラ)社を中心に、ヌーベルアキテーヌ地域圏で飛行船製造プロジェクトへの取り組みが進んでいる。プロジェクト総額は2-3億ユーロと見込まれる。
仏森林局(ONF)との接触を通じて、森林資源の輸送に経済的かつ環境的にも利点がある飛行船を利用するプロジェクトが浮上。森林資源のほかに、風力発電のプロペラなどの重量物の輸送に飛行船を利用する可能性が検討されている。ONF及び仏公的投資銀行BPIフランスのほかに、ヌーベルアキテーヌ地域圏が780万ユーロを支援し、フライング・ホエールズの持ち株会社に15%を出資する。ヌーベルアキテーヌ地域圏はケベック及び中国とも友好関係にあることから、中国が国営AVICを通じて24.99%、ケベック州政府も同じく24.99%の出資を行う。ただし、ADP(パリ空港会社)など仏側が過半数を確保する。一方、事業面ではフライング・ホエールがプロジェクト実施にあたり、ディアック(仏航空大手のサフラン傘下)、ADF(エアロック装置)など30社と提携する。
パリのグラン・パレが入るような大きさ(全長200m、全高60m)の組立工場の建設が予定され、現在、工場用地を物色中。2021年から初号機の組立を開始、2022年には試験飛行を行い、欧州航空安全機関(EASA)からの認証を得て、2023年からの販売開始を計画。年10機の大型飛行船の建造を予定する。2024-25年にはカナダ及び中国での工場建設も視野に入れている。