毒入りたばこで盗難事件、ロアンヌ市で相次ぐ

善良な普通の市民たちが急に正気を失い、暴れ出す事件が相次ぐ。人々は恐怖に陥る。調査に乗り出したウルトラ警備隊は、全員が特定の場所で買ったたばこを吸った後に変調をきたしたことを突き止める。真相に迫るモロボシ・ダンの前に姿を現した黒幕のメトロン星人は言う、「我々の目的は、地球人たちが互いの信頼を失い、疑心暗鬼となって自滅することだった」と。
懐かしい「ウルトラセブン」の名作エピソード「狙われた街」のあらすじである。この話を髣髴とさせる事件が、仏ロワール県ロアンヌ市で起こっている。地検の捜査班が7月31日に発表した。これによると、これまでにロアンヌ市などで6件、勧められたたばこを吸った人が昏倒するなどの事件が発生。たばこは、紙で巻いて吸う形の刻みたばこで、被害者らは2本から4本を吸ったところで様子がおかしくなった。昏倒する者もあれば、救助に急行した消防士に暴力をふるったり、また砂利を食べていた者もいた。被害者らは入院したが、いずれも回復して退院している。スマホなど所持品等がなくなった被害者もおり、犯行の主な動機は地球侵略ではなく、盗難であると考えられる。
ロアンヌ地検によれば、このような事件の発生は本土では初めてだが、被害者の症状は、海外県レユニオンで流行の麻薬「化学たばこ」に似ているという。警察は吸い殻を分析して使用された毒物の特定を進めている。監視カメラの解析なども行っているが、犯人像はまだ掴めていない。