ナントで行方不明のスティーブさん、遺体で発見

去る6月21日に全国で催された音楽祭の機会にナント市で行方不明になったスティーブ・マイアカニソさん(24)が水死体で発見された。7月30日に警察が発表した。
水死体は前日にロワール川で発見され、検死を経て身元が確認された。スティーブ・マイアカニソさんは、ナント市を流れるロワール川の中州で開催されたコンサートに観衆として参加。6月22日未明に警察と参加者らの間で衝突が生じた際に、十数人がロワール川に落ちたが、その中にマイアカニソさんも含まれていたと考えられる。この事件は、警察の行き過ぎた実力行使を象徴する事案として、政府批判の格好の材料とされていた。
死亡が確認されたのを受けて、ナント地裁は過失致死などの容疑で被疑者不特定のまま捜査を開始した。30日には、死亡確認を受けてフィリップ首相とカスタネル内相が会見を開き、真相究明に向けて努力すると約束。同時に、警察の監察機構IGPNに命じて行った調査結果を発表した。この調査によると、川に落ちた人々が出たのと、警察の介入との間には直接の関係はなく、川に落ちて助けられた人のうち、警察の介入で飛び込んだり、落とされたと証言した者はないとされている。首相らは、川に近い場所におけるイベントが、防護が不十分なままで開催される至った経緯を調べるとも説明。遺族らは、刑事事件での捜査開始で真相が究明されることに期待している。この事件については、左派野党を中心に政府の責任を追及する声が上がっており、国会調査委の設置を求める意見も出ている。