2020年市町村選:与党LREMの公認候補指名、人選を巡り混乱も

2020年3月に行われる統一市町村選挙に向けて、与党LREMは候補者擁立を段階的に進めている。これまでに人口1万人超の106市で候補者の指名が行われた。
統一市町村選挙は3月15日に第1回投票が、22日に決選投票が行われる。市町村議会の任期は7年で、選挙はすべての市町村で一斉に行われる。与党LREMは、マクロン大統領が当選後に立ち上げたものであり、市町村選挙に挑戦するのはこれが初めてとなる。LREMにとって、地方における足場を確保するのがこの選挙における最大の目標となる。全国で50万人の議員が選出されるが、うち1万人をLREM所属とすることを目指している。ゼロから生まれた政党であるだけに、従来の人材の切り崩しが相変わらず続いており、自前の擁立(全体の74%)と他党の候補の支持(同26%)の両方を含めて、右派の人材が全体の13%、左派が14%、中道が9%、市民社会からの起用が8%、となった。
人選を巡る対立も一部では目立っている。リール市では、オブリ市長(社会党)の元側近スピルブー氏が筆頭候補に指名されたが、指名に意欲を見せていたプチ下院議員(ダルマナン予算相の側近)はこれに失望しており、一波乱ありそうな様相を呈している。パリ市議会選で公認候補となったグリボー氏の指名を巡る争いと混乱も記憶に新しい。他党との提携の行方も絡んで、党は政局運営の実力を問われることになる。