リヨン・トリノ高速鉄道プロジェクト、伊政府がゴーサイン

コンテ伊首相は7月23日、仏リヨンと伊トリノを結ぶ高速鉄道プロジェクトについて、中断するよりも完成させるほうが安上がりに済むとSNS上で述べて、同プロジェクトの継続を承認した。その理由として、同プロジェクトに関する仏政府との合意により、プロジェクトを中断すると仏に違約金の支払いを余儀なくされることを挙げた。またEU(欧州連合)がプロジェクトへの補助額の追加を表明したことで、イタリア側の負担が当初の47億ユーロから32億ユーロへ減額されたとも指摘した。
イタリア連立政権内では数ヶ月来、「五つ星運動」(M5S)が同プロジェクトへの反対、「同盟」が賛成を表明して対立が先鋭化していたが、「同盟」のサルビーニ党首が、M5Sがあくまでも反対に固執するようであれば、政府を不安定化させて繰上げ総選挙の実施につなげると警告していた。
リヨン・トリノ高速鉄道プロジェクトが実現すると、トラックによる貨物輸送が減少し、旅客輸送の所要時間も2時間へ半減できる。プロジェクトの目玉であるトンネル(57.5km)の掘削工事は仏及び伊ですでに開始されている。