不良物品のオンライン販売詐欺、実態を調査

ルモンド紙は23日付で、インターネットで横行する不良物品の販売詐欺の内幕に関する調査報道記事を掲載した。
去る6月末の猛暑の際には、「既存の製品の8分の1の価格、最新の技術を利用した冷風機」を謳った製品のオンライン広告が大手メディアを含む様々な媒体に派手に出稿された。この製品は小型で、冷房力はほとんどなく、送風力さえごく貧弱であり、しかも大変に騒々しい。値段は、本物の製品に比べればもちろん安いが、何の価値もないことを考えればとても高い。
ルモンド紙の調査によれば、複数の業者がこうした不良物品をインターネット経由で販売している。そのうち一つはシンガポール籍のExpertisyで、その背後には「シリアル起業家」という触れ込みのフランス人、マティアス・ベイユ氏とタンギー・ドルクール氏がいる。両氏はVDLファクトリー社を経営、ECサイト「Oulaladeals」などを展開している。製品は中国製で、製造者から直接に顧客に発送させており、価値のない製品を詐欺まがいのオンライン広告で売り込むのをビジネスモデルとしている。
同様の業者としてはMegadealsがある。同社はマルタ籍で、背後にはポルトガル出身、エストニア在住のリカルド・ペレイラ氏がいる。Megadealsの主力商品の一つは、自動車の燃費を10-15%改善すると称する「Ecofuel」なるデバイスで、30ユーロで販売されている。ルノー出身のエリック・ショーバン氏が開発したが、石油大手からの圧力で会社を追われたなどとするストーリーが写真や動画付きで紹介されているが、もちろんショーバン氏なる人物は実在せず、すべて虚偽である。デバイスを構成する電子回路は、ただLEDを時々点滅させる以外の役割は果たしていない。
両社とも、責任者らはルモンド紙の取材には応じなかった。こうした詐欺まがいの製品の広告を排除できない大手SNSなどの対応を問題視する声もある。