「ヴァン・ド・フランス」分類のワイン、販売好調

仏経済紙レゼコーは7月9日付で、「ヴァン・ド・フランス」分類のワインの販売が好調だと報じた。
「ヴァン・ド・フランス」分類は2009年に導入された。従来は「テーブルワイン」と呼ばれていた、AOC(原産地統制銘柄)などの指定外のワインが、フランス産をアピールする目的から「ヴァン・ド・フランス」分類に改められた。この改正は、欧州連合(EU)が加盟国に国産ワインのラベル化を認めたことを根拠としている。
導入から6年を経て、対象ワインの北米向け輸出量は7倍に増え、1000万本に達した。国内販売も2018年には37%増を記録。量販店における販売の6%は「ヴァン・ド・フランス」が占めている。同分類の年間生産は2億本に上る。
「ヴァン・ド・フランス」は1本2ユーロからという安値が魅力で、ブランドにはこだわらない30才以下の若い世代に特に人気がある。また、製法に厳しい指定があるAOCワインとは異なり、創意工夫を凝らして新しい味を追求し、割安の価格で提供できるという利点もある。醸造家のジェラール・ベルトランは、「コスモス」ブランドで最大9種のセパージュ混合という、AOCの禁じ手を用いている。
「ヴァン・ド・フランス」制定の目的だった、新世界ワインに対する価格競争力の回復は、北米市場における輸出拡大が示しているように概ね成功しており、チリ産ワインが強い中国市場を除いて、各地域への輸出が軒並み伸びている。AOCワインも手掛ける醸造家のアルノー・サジェ氏は、自社の「ヴァン・ド・フランス」ブランドとして「ルプチペリエール」を創設。同ブランドは、米国で最も売れる「ヴァン・ド・フランス」銘柄となっている。サジェ氏は販売量の3割、売上高の2割をこのブランドで達成。外国市場での切り札として活用している。