コメディアンのデュードネ氏、脱税等で実刑判決

コメディアンのデュードネ(本名:デュードネ・ンバランバラ)氏とその内縁の妻であるノエミ・モンターニュ氏を被告人とする脱税等の容疑での裁判で、5日にパリ地裁はデュードネ被告人に禁固2年の実刑判決を言い渡した。100万ユーロを超える資金を外国などに秘匿したと認定した。20万ユーロの罰金刑もあわせて言い渡した。被告人は控訴する見通し。
デュードネ氏はブラックアフリカ系で、ユダヤ系のエリ・スムーン氏とのコンビで1990年代にデビュー。2000年代にはソロ活動で評判を得たが、その後は極右思想・陰謀論への傾斜を強め、現在は支持者を相手にした舞台・講演が主な職業的活動となっている。ユダヤ人差別等の言動による有罪判決はこれまでに数多く受けているが、今回の裁判では、脱税、資金洗浄、会社資産横領、計画倒産等の容疑で起訴された。デュードネ氏のプロデュース会社の経営者であるモンターニュ氏と同社も関連容疑で起訴され、モンターニュ氏は執行猶予付き禁固18ヶ月と10年間の会社経営禁止の命令を受けた。会社は5万ユーロの罰金刑を言い渡された。
捜査当局は2014年に家宅捜索を行い、出所不明の現金65万7000ユーロと1万5200ドルを押収。裁判所は、デュードネ氏が過去に脱税で数多くの有罪判決を受けたにもかかわらず、反省の余地がないとして、本人に厳しい実刑判決を言い渡した。また、控訴の結果を待たず、国に対する8万ユーロの損害賠償金等を即時に納付するよう命令した。