最高裁判所長官にアレンス氏指名、歴代2人目の女性長官に

司法官の人事を決める権限がある司法高等評議会(CSM)は7月3日、定年により退官した最高裁のルーベル長官の後任として、シャンタル・アレンス氏を指名した。女性長官の就任は、1984年から1988年まで務めたロゼス長官以来でこれが2人目。
アレンス氏は2014年よりパリ高裁長官を務める。候補者としては、最高裁刑事部のトップを務めるスラール氏を含む4人がおり、アレンス氏は最高裁での執務経験がないという不利もあったが、指名を得ることに成功した。
最高裁は、ルーベル前長官が提起した案件のフィルタリング制導入の是非など、改革を巡る議論が進められている中でもあり、今回の人事は、CSMが、外側からの人材登用で新風を巻き込むことに期待したとも解釈できる。アレンス新長官は、実務家としての手腕に加えて、パリ高裁で、民事小法廷の裁判長を集めた連絡会議を開くなど、新しい方向性を積極的に追求する姿勢でも定評がある。
最高裁長官は、CSMの議長と司法官国立学院(ENM)の院長を兼務する規定になっている。特にENMについては、マクロン政権が予定する公務員養成機関の抜本的な改革の対象となり、これも新長官の手腕が問われる案件になる。アレンス新長官は、年齢上限の規定により、2年半を任期として就任する。