欧州連合(EU)主要人事でようやく合意

欧州理事会は2日に開いた会合で、欧州連合(EU)の主要人事について合意に達した。前日に開いた会合が失敗に終わったのを受けて、仕切り直しの上でようやく合意に至った。
欧州委員会の委員長には、ドイツのフォンデアライエン国防相が指名された。欧州中央銀行(ECB)の総裁には、フランス人で国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が指名された。欧州理事会の常任議長には、ベルギーのミシェル首相が指名された。欧州委の外務・安全保障政策上級代表には、スペインのボレル外相が指名された。
前日までの協議では、オランダのティメルマンス欧州委筆頭副委員長(左派)の委員長昇格を独仏などが共同で推したが、ハンガリーなど東欧諸国がこれに反対し、妥協点が見いだせないままご破算になっていた。仕切り直し後の2日の会合では、フォンデアライエン独国防相を委員長とする案が浮上し、その線で合意が成立した。この案はマクロン仏大統領がメルケル独首相に提案したといわれ、ドイツ人の起用によりメルケル首相の顔を立てつつ、欧州中銀の総裁職をフランス人に与えることに成功した。フォンデアライエン国防相と欧州中銀の総裁に指名されたラガルドIMF専務理事はいずれも女性で、欧州委委員長と欧州中銀総裁のいずれも、女性が就任するのはこれが初めて。欧州理事会議長に就任するミシェル氏は中道右派、外務・安全保障上級代表に就任するボレル氏は左派で、右派と左派のバランスは保たれた。欧州議会議長も、ブルガリアのスタニシェフ元首相(左派)とドイツのウェーバー氏(右派)が半分ずつ務める方針が固まっている。