グルノーブルの市営プール、「ブルキナ」騒動で閉鎖に

39度という記録的な猛暑の中で、グルノーブル市の市営プール2ヵ所が臨時閉鎖されている。「ブルキナ」を巡る論争で緊張が目立ち、職員の要請を受けて閉鎖措置が決まった。
「ブルキナ」はイスラム教の女性でも戒律を守って水浴ができるという触れ込みの水着。市当局は衛生上の理由を挙げて、ブルキナ着用を市営プールで禁止しているが、これに反対する市民団体が去る23日に示し合わせて大挙してブルキナ着用で入館する「不服従の抗議行動」を展開。違反者には35ユーロの罰金が請求された。この運動を巡り、賛成派と反対派が対立して一触即発の状況となっており、事案の発生も相次ぎ、職員らが正常な運営ができない状態にあると報告、当座は閉鎖されることになった。
左派系日刊紙のリベラシオンは、抗議行動を展開するアクション・ロカルは米国のコミュニティ・オーガナイザーの流れをくむ市民権運動の団体であって、イスラム原理主義の手先ではないと主張している。これに対して、シアパ男女権利担当閣外相は、コミュニティ中心主義的な要求に懸念を表明、「ブルキナを着用しなければ駄目だ」という圧力を作り出すことにつながるとして、グルノーブル市のピオル市長(EELV)に対して、「女性の権利と共和国の価値を擁護する」よう呼びかけた。市長は今夏に内規を修正する考えはないことを明らかにしている。