海外旅行の需要、「黄色蛍光ベスト」の抗議行動で後退

仏ツアーオペレーターの業界団体SETOが6月25日に発表したところによると、フランス人の海外旅行の需要は、「黄色蛍光ベスト」の抗議行動がたけなわだった2018年11月-2019年4月までの期間に後退を記録した。同期間の売上高は0.8%減の20億ユーロを記録した。特に、団体旅行で4.0%の減収と、影響が目立った。抗議行動に伴う混乱を背景に、海外旅行に出るよりは、実家などで休暇を過ごす人が増えたことを反映している。予約は6-8%の減少を記録したという。前年度が記録的な好況となり、それとの比較で後退したという側面はあるが、SETOでは、「黄色蛍光ベスト」の抗議行動がなかったら、今年度も前年度並みの好況になることが期待できたと説明している。海外旅行先としては、チュニジアとモロッコがトップ10に復帰した(前者が31%増、後者が10%増)のが目立った。イスラム過激派によるテロの記憶が薄れて、需要が戻ったのが大きい。エジプトも140%増と予想外の増加を記録している。半面、南欧の人気は後退。北アフリカの治安懸念を背景に、南欧に流れていた観光客がもとの場所に戻った影響と考えられる。