仏に記録的に早い熱波到来

フランス国内で6月24日、例年より早く熱波が訪れた。同日午後には、パリで31.3度、リヨンで32.4度、グルノーブルで32.8度、クレルモンフェランで33.5度を記録。南部では35度を超えた場所もあった。26日には、ブザンソン、ヌベールで40度、クレルモンフェラン、リヨンで41度に達することが予想されている。27日から28日かけてピークが来る見通しで、所によっては6月の過去最高気温を更新し、さらには観測史上の最高気温を記録するところもあるという。仏気象協会メテオフランスによると、今回の熱波は、1947年に記録が取り始められて以来で「前例のない早さ」という。仏政府は予報を受けて、27-28日に予定されていた中学修了認定試験を来週頭に先送りすることを決定した。
他方、仏送電事業者RTE(電力大手EDFの子会社)は、電力消費のピークが27日13時に到来し、5万8000MWに達すると予測。国内で稼働可能な発電容量は7万7700MW(うち原子力4万5900MW)に達するため、電力供給に心配はないと説明している。また、100年に一度の熱波が訪れた場合、すなわち数日間にわたり例年よりも7度気温が高い状態が続いても、電力供給に問題はないという。
これとは別に、パリ南郊サクレーにおいて6月24日、地熱およびエネルギー回収に基づいた暖房・冷房網が開所された。全長は25キロで、大学、研究所、住宅、商業施設などに供給される。暖房は40MW、冷房は10MWの規模。建設は仏Idexが担当。投資額は5000万ユーロで、うち1000万ユーロを仏ADEME(環境・省エネ庁)が投資した。なお、2017年時点において仏国内の暖房網は761ヵ所、全長5300キロに達する一方、冷房網は23ヵ所、全長200キロにとどまっている。政府は、エネルギーに関する戦略計画「数年次エネルギー計画(PPE)」において、供給される暖房・冷房の量を2030年に2012年比で5倍に引き上げることを目指している。