オランド前大統領とカズヌーブ前首相、政界復帰は絶望か

ルモンド紙は20日付で、オランド前大統領らが政局の表舞台に復帰する可能性が閉ざされたと報じた。オランド派の間でも、時代の流れが変わり、復帰の目はないという見方が支配的になったという。
社会党が低迷を続ける中で、オランド前大統領は支持者らの間では一定の人気を保っており、本人も政局に関して節々でコメントするなど、存在感を保つよう努めている。特に、オランド政権で最後に首相を務めたカズヌーブ氏は、一旦政界から退いていたが、最近になって精力的に復帰に向けた地ならしを水面下で進めており、オランド派の復活の動きとして注目されていた。
先の欧州議会選挙で社会党は、自前のリストを擁立せず、ラファエル・グリュックスマン氏の率いるリストに相乗りするという異例の選挙戦を展開。議席獲得に必要な得票率5%ラインを達成できない可能性も取り沙汰されていた。オランド派は、欧州議会選挙で社会党が惨敗したタイミングでカズヌーブ氏を担ぎ出し、救世主となって左派陣営の再編をリードして復活を図るという青写真を描いていたが、意外にもグリュックスマン氏と社会党のリストは議席獲得に成功、カズヌーブ氏の出る幕はなくなった。のみならず、選挙では環境派のEELVが左派陣営内では他に大きく差をつけてトップとなり、左派の盟主としての社会党の地位は根底から覆された。三つ揃いの背広を着た旧態依然の政治家というカズヌーブ氏のイメージでは、新たな局面においてはミスキャストだということを、誰もが認めないわけにはゆかなくなったということらしい。