パリ航空ショーが開幕

パリ航空ショーが17日、パリ北郊ルブルジェ空港で開幕する。23日まで開催される。20日までは報道者向け公開と商談専門で、一般公開は21日から23日までの3日間となる。出展者は2453、26ヵ国が参加する。期間中は33万人の来場を見込む。パリ航空ショーは隔年開催、航空宇宙産業の主要イベントだが、今年は航空機業界が困難に直面する中での開催となった。足元の燃料価格上昇を受けて需要家の航空会社は慎重姿勢を強めており、大手2社はいずれも、年頭から5月末までに受注残が後退(ボーイングが125機減、エアバスが57機減)している。ただし、状況は737MAX問題を抱えるボーイングの方が厳しく、エアバスはナローボディ機で航続距離最大のA321XLR(220人乗り)の初契約を発表するなどして、敵失を追い風に巻き返しを図る構えという。
これとは別に、エアバス・グループは軍用輸送機A400Mの契約見直しを巡り、発注7ヵ国が作る契約主体(ドイツ、フランス、英国、スペイン、トルコ、ベルギー、ルクセンブルクが参加)との間で基本合意に達した。A400Mについては、納入の遅れなどに絡んでエアバスに大幅な損失が出ており、去る2月にも4億3600万ユーロの引当金を計上した。契約の見直しでは、引き渡しの終了を2030年とする新たな日程を設定すると共に、遅れが出た場合に、制裁金ではなく、役務等の提供でオフセットする条項が盛り込まれた。エアバスはこれにより、新たな損失を計上するのを食い止めることができる。