ノルマンディー上陸作戦、英仏で75周年式典

第二次世界大戦中の連合軍によるノルマンディー上陸作戦(1944年6月6日)の75周年を記念する式典が、6月5日に英ポーツマス、6日に仏ノルマンディーで開かれた。5日の英国での式典にはいずれも90歳を超えたエリザベス女王(93)と作戦に参加した元兵士ら300人のほかに、当時の連合国の首脳とメルケル独首相らが出席した。女王は、60周年記念の式典に出席した時にこれが最後の機会になるかと思っていたが、自らの世代である元兵士らの世代は抵抗力が強いと元兵士らの壮健を讃えた。
マクロン仏大統領は、1943年に16歳で銃殺されたレジスタンスの活動家の最後の手紙を朗読し、メイ英首相はソード・ビーチでの上陸で戦死した英兵士が妻に宛てた手紙を朗読した。トランプ米大統領は上陸作戦の当日にラジオで放送された当時のフランクリン・ルーズベルト大統領の祈りを読み上げた。
メイ首相の提案により、「Dデー(ノルマンディー上陸作戦決行日)の連帯と決意の教訓」を守り、「民主主義と寛容と法治国家の共通価値」を擁護し続けることを誓う宣言に各国の代表が署名した。
6日には、メイ首相とマクロン大統領がベールシュルメールで、上陸作戦における英国人兵士の犠牲者を追悼する式典に出席し、大統領は7日に辞任を控えた首相の業績を讃えつつ別れを告げた。同地には2020年6月6日に英国人兵士を追悼するメモリアルが建立される。
マクロン大統領はその後、元兵士との会見を経て、コルビルシュルメールの米軍戦没者墓地を訪れ、トランプ大統領とともに式典に臨んだ。マクロン大統領は多国間主義を支持する演説を行い、「米国は他国の自由のために戦う時ほど偉大なことはない」と強調して、平和と国際的な均衡の維持における国連、NATO、欧州連合(EU)の役割を称賛した。これはトランプ政権の内向きの姿勢を牽制した発言だと思われるが、トランプ大統領のほうは、もっぱら米国民を称える国内向けの演説を行った。両大統領はその後、カーン市で昼食を兼ねた会談を行ったが、イラン、貿易摩擦、気候変動などの諸問題でスタンスの食い違いがあるにもかかわらず、トランプ大統領はマクロン大統領との「例外的な」関係を強調し、「一緒に仕事をできることを確認する」ことが重要だと述べて、このところ対立が目立つマクロン大統領との友好を演出した。