カンヌ国際映画祭:「社会派」作品の受賞目立つ

カンヌ国際映画祭が25日の授賞式で閉幕した。「社会派」の作品の受賞が目立った。
最高賞のパルムドールは、韓国のポン・ジュノ監督の「パラサイト」が受賞した。韓国人監督のパルムドール受賞はこれが初めて。極貧家族の息子が富裕な家庭の子女の英語教師となり、それを利用して家族揃って寄生しようとしたところで起こる意外な展開を、社会風刺からホラー映画まであらゆる映画ジャンルの手法を用いて描いた作品で、審査員から批評家に至るまで幅広い支持を得た。次点のグランプリはマティ・ディオプ監督の「アトランティック」が受賞。ディオプ監督はセネガル系の女性監督で、この作品はアフリカから欧州へ向かう不法移民をテーマとしている。フランスのラジ・リ監督の「レ・ミゼラブル」は審査員特別賞を受賞。荒廃した郊外地区の警察官の日々をハードに描いた作品が賞を得た。
大物監督は軒並み受賞を逃したが、その中で、アルモドバル監督(スペイン)の作品に本人役で出演のアントニオ・バンデラスが男優賞を受賞した。