欧州議会選:極右RNがトップ守る、環境派が躍進

欧州議会選挙の投開票が26日に終了した。フランスでは26日に投開票が行われた。27日朝時点の開票速報(開票率98%)によると、極右RN(旧FN)が23.43%の得票率でトップとなり、マクロン大統領のLREMは22.31%で及ばなかった。環境派EELVは得票率13.42%で躍進した。保守野党の共和党は8.48%の得票率に留まり、惨敗を喫した。左翼政党「不服従のフランス(LFI)」は得票率6.31%と伸びず、厳しい結果となった。社会党が相乗りしたグリュックスマン候補のリストは6.18%の得票率を達成し、議席確保に成功した。これ以外のリストはいずれも得票率が5%を下回り、議席獲得に失敗した。右翼政党「立ち上がれフランス」(デュポンテニャン党首)が3.52%、元社会党のアモン候補のリストが3.27%、共産党が2.50%、UDI(中道)が2.49%で続きた。このすぐあとに、動物福祉を訴える「動物党」が得票率2.18%で続いており、意外な健闘を見せた。投票率は50.73%と、前回(2014年)選挙の42.43%を大きく上回り、選挙への関心の高さをうかがわせた。有効投票率は48.42%だった(差は白票と無効投票)。
極右RNは前回選挙で初めて欧州議会選における第1党の座を獲得。今回もその地位を防衛した。ただ、得票率は前回選挙の24.86%を下回っており、これは支持が頭打ちであることを示している。マクロン大統領のLREM(中道MODEMが協力)は、大統領が選挙戦に肩入れしたにもかかわらず、第1党の座をRNから奪回することに失敗した。しかし、投票前に懸念されたほどRNとの差は開かず、かろうじて面目を保つことはできた。環境派EELVは前回選挙では第5位だったが、今回は第3位へ躍進。得票率も前回8.95%から大きく伸びた。気候変動や生物多様性など、地球の未来に関する懸念の高まりを背景に、欧州諸国ではいずれも環境派の得票率が伸びており、フランスの選挙結果もその中に位置づけられる。投票率が大きく上昇した分が専ら環境派に流れ込んだとも考えられる。第4位の共和党は、前回選挙では20.81%の得票率で第2位だったが、今回は8%台と低迷。若いベラミ氏を筆頭候補に起用し、右翼色を強く打ち出す戦略を展開、一時は世論調査で支持回復を示していたが、蓋を開けてみると過去最大の惨敗となり、失望の色は濃い。前回選挙後に発足したLREMに有権者の一部を切り崩されたのが敗北の主因と考えられる。左翼政党「不服従のフランス(LFI)」は、マクロン政権への批判票を吸い上げて得票率を伸ばすことに期待していたが、結果は前回得票率の6.61%(共産党との合同リスト)を下回る6.31%に後退。こちらも惨敗となった。他方、社会党が相乗りしたグリュックスマン候補のリストは、5%ラインを割り込む恐れもあったが、結果的にLFIに迫る得票率で議席を確保し、しぶとさを見せた。得票率は前回選挙の13.98%(第3位)から後退。共和党の惨敗ともあわせて、マクロン政権の発足に伴い、左右両陣営が浸食され、政界再編が本格化したことを印象付けた。

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