マクロン大統領、欧州議会選挙に肩入れ:極右RNを批判

マクロン大統領は21日付の地方紙共同インタビューの中で、欧州議会選挙に向けた見解を披露した。極右RN(旧FN)に対抗する姿勢を鮮明に打ち出し、選挙キャンペーンに強く肩入れした。
大統領はこの中で、前回選挙で極右政党がフランスで第1党になったことを挙げて、それ以来で欧州議会におけるフランスの地位は弱体化し、フランスの利益は損なわれたと言明。再び極右勢力が第1党になれば、欧州連合(EU)の存続が危ぶまれるリスクが生じると述べて、強い懸念を表明。大統領はまた、トランプ米大統領の参謀だったスティーブ・バノン氏がフランスをはじめとする欧州諸国を訪問してナショナリズム勢力を支援していることに触れつつ、欧州解体を目論む外国の勢力とナショナリズム勢力がつるんでいる証拠だと非難した。大統領はその上で、欧州がもたらす利益を強調、具体的には、環境政策として欧州レベルでの航空機燃料課税の導入や域外からの輸入品への炭素課税の導入を提案したほか、シェンゲン協定を見直して域外との国境の警備を強化することなどを提案した。
大統領が選挙戦に肩入れすることについては、与党LREM内にも、選挙で敗北した場合にダメージが大きくなるとする懸念の声がある。また、マクロン大統領の信任の是非を問う選挙という様相が強まると、大統領への批判票がRNなどに流れ込み、逆効果とみる向きもある。