メーデーのデモ、被害は限定的に

1日のメーデーに全国で恒例のデモが行われた。パリでは暴動騒ぎに発展することが懸念されていたが、治安当局が厳しい警戒態勢を敷いて対応し、被害は限定的に留まった。
パリでのデモには、メディア各社の合同集計で4万人程度が参加。かなりの規模となった。デモは労組CGTが中心となり計画し、「黄色蛍光ベスト」も合流した。「ブラックブロック」を名乗る無政府主義の過激分子が1000人程度、デモに紛れ込んで騒乱を起こすと予想されていたが、内務省集計では集まったのは800人程度と、予想よりは少なかった。モンパルナス広場でのデモ出発時に、ブラックブロックと治安部隊に挟まれる格好で、催涙ガスを浴びつつCGTのマルティネーズ書記長が一時避難し、出発が遅れるという一幕もあった。書記長は、当局がCGTを攻撃の対象にしたなどと非難した。
治安部隊は、デモの開始前から付近で1万5000件を超える持ち物検査を実施し、上流から危険分子を排除する作戦を展開。現場には7500人の治安部隊員を投入し、破壊行為が大規模に発展するのを未然に防ぐため、機動的に介入したり、脇道を塞いで過激分子の活動を封じることに努めた。315人が逮捕され、負傷者数は治安部隊で14人、デモ隊で24人を数えた。一部に商店のウィンドウが破壊されたり、自動車などが放火される被害は出たが、昨年のメーデーと比べると被害は小さかった。なお、デモ時には、沿道に位置するピティエ・サルペトリエール病院の蘇生室施設に数人の暴徒が乱入を試みるという事件が発生。病院側が提訴した。