パリ市議会、環状自動車専用道の速度制限強化を検討

パリ市議会がパリ環状自動車専用道(ペリフェリック)の抜本的な改正を計画している。6月11日から市議会で審議が始まる。
改正案は、超党派の15人の議員からなる委員会が準備している。5月13日に策定が完了する見通しだが、報道によれば基本的な内容は既に固まっている。速度制限の強化から始めて、将来的には「普通の大通り」に鞍替えを進める計画であるという。
環状自動車専用道は1973年に完成した。全長35kmで、パリ市の外周を一周しているが、騒音と粒子状物質による沿道住民への悪影響が問題視されて久しい。委員会がまとめる報告書は、3段階での改革を提案。第1段階では、最高速度が現在の時速70kmから50kmへと引き下げられる。2024年のパリ五輪の際に試験的に引き下げることが提案される見通し。次いで、第2段階では、車線数を減らして公共交通機関やクリーンカー、ライドシェア向けの専用レーンを導入したり、トランジットのトラックの通行禁止といった措置を通じて、段階的に交通量を削減してゆく。その後、区間ごとに、近隣の道路網と一体的に交通のあり方を見直してゆき、中央分離帯や壁面などに緑を配するといった工夫を進める。最後の第3段階では、区間により横断歩道と信号のある「普通の大通り」に鞍替えしてゆき、地区の中に組み入れてゆく改革が、2040-50年をめどに進められる。最後の第3段階についてはコンセンサスがまだ形成されていないというが、速度制限の導入については大方の支持が得られているという。