フランス・テレビジョン、パリ五輪の放映権を獲得

国営フランス・テレビジョンが2024年のパリ五輪の無料放送放映権を一括で獲得した。民放を退けて放映権の防衛に成功した。
五輪の欧州における放映権は米ディスカバリー・チャンネルが管理している。2022年の北京冬季五輪と2024年のパリ五輪のフランスにおける放映権をセットで転売する入札が行われ、フランス・テレビジョンが一括して放映権を獲得した。権利料は公表されていないが、1億-1億5000万ユーロとの数字が取り沙汰されている。リオ五輪の5000万ユーロを上回るかなりの高額になる。フランス・テレビジョンは、政府から予算の削減を言い渡されており(年間予算25億5000万ユーロに対して4億ユーロの削減)、厳しい台所事情の中での権利獲得となった。象徴的なイベントでもあり、政府は特別に獲得を承認した模様で、フランス・テレビジョンは今後、複数年に渡りスポーツ関連の制作費を縮減することで予算を捻出する方針であるという。
入札では、民放大手のTF1とM6が共同で応札。開会・閉会式と団体競技に限定した放映権獲得を提案したが、一括での獲得を提案したフランス・テレビジョンが勝利した。フランス・テレビジョンは、無料局に加えて専用サイトを通じたインターネット配信を予定。五輪放送事業を、デジタル技術投入の投資とも位置付けている。なお、ディスカバリーは有料放送における欧州対象の放映権を維持し、中継は同社の有料局「ユーロスポーツ」を通じてもなされる。