「黄色蛍光ベスト」のデモ、一部で再び破壊行動も

20日の土曜日に「黄色蛍光ベスト」の抗議行動が再び行われた。当局は厳重な警戒を敷き、破壊行動を最大限に封じ込めるべく努めた。
「黄色蛍光ベスト」の抗議行動はこれで23週目を迎えた。15日(月)に予定されていたマクロン大統領による施策発表がノートルダム寺院の火災のために延期され、修復のために資産家による寄付の予告が相次いだが、黄色蛍光ベスト派は、こうした寄付が自らを素通りすることに恨みの念を募らせており、ノートルダム寺院付近での集結などを予告。今回のデモを、マクロン政権に対する「第2の最後通牒」と位置付けるなどして、騒ぎを起こすことを狙っていた。当局側では、ノートルダム寺院付近をデモ禁止地区に追加して厳重な警戒態勢を敷いた。
全国のデモ参加者数は2万7900人とかなり低めとなり、当局は警察官及び憲兵隊員6万人を動員して警戒に当たった。パリでは、経済省前に発するデモが行われ、一部では路上の二輪車に放火がなされたり、商店が襲われて略奪の被害が出るなどの場面もあったが、暴力的な者の動きを封じ込めるために、機動的に接近戦で介入する治安部隊の新たな戦略が成功したこともあって、懸念されたほどの被害は出なかった。同日には2万518件の検査が行われ、逮捕者が227人、うち勾留者は178人を数えた。
他方、デモ時には、警官・憲兵隊員の自殺が相次いでいることにちなんで、デモ隊から「自殺しろ」という罵声が出る場面もあった。これには各方面から糾弾の声が上がっている。