仏医薬品・保健当局、イブプロフェンの服用リスクを警告

仏医薬品・保健当局のANSMは4月18日、消炎鎮痛剤のイブプロフェンについて、感染症を悪化させるリスクがあると警告した。2000年以来で386件の感染症の重症化が報告されていることを挙げて、注意を促した。
ANSMによると、非ステロイド系消炎鎮痛剤であるイブプロフェンとケトプロフェンを服用した患者で、皮膚及び粘膜、肺、神経、耳鼻咽喉への感染症、敗血症などが悪化する例が見られた。死亡例もあった。イブプロフェンの消炎効果で症状が緩和されるため、感染症そのものの治療が遅れることが原因とみられる。また、感染箇所への免疫細胞の到着が遅れて、感染症が悪化する効果も指摘されている。
感染症に由来する炎症であるか否かの判別は困難であるため、疑わしい場合にはパラセタモール(アセトアミノフェン)の服用が推奨される。イブプロフェンには、パラセタモールと併用した場合に大きな解熱効果が得られるという利点もあり、その服用をただ禁止するのは得策ではないが、最小限の量を短期に限定して服用するようにする配慮が必要という。ANSMは、発熱で3日まで、痛みで5日までというイブプロフェンの服用上の注意を守るよう呼びかけた。また、イブプロフェンは多様な商品名で販売されているため、複数の消炎剤を併用すると過度の服用に陥る恐れがある。胃及び腎臓の疾患を抱える患者と抗凝固薬を服用する患者の場合は服用するべきではなく、妊婦の服用は厳しく禁止されている。