終了のパリ「オートリブ」、EVが地方で活躍

パリで終了したEVシェアリングサービス「オートリブ」の車両が地方で活躍している。一般に安値で転売された。
「オートリブ」サービスはボロレ社が自社製のEVを用いて提供していた。赤字補填などを巡りパリ市などと揉めて解約となり、2018年7月にサービスが停止された。ボロレは3500台の車両をロワールエシェール県内にある自社の旧工場の敷地内に引き取り、手始めに地元の修理業者に払い下げて転売を開始した。ロモランタン市の修理業者カバレック氏は初期世代の250台を調整の上で、3700ユーロという安値で転売。エコカー買い替えの廃車手当2000ユーロを利用すれば一段と安くなり、これらは完売した。現在は4500ユーロの価格で第2世代以降の転売が始まっている。
購入した人のうちの一人、エリザベットさんは夫と共に通勤用にEVを利用している。所有するルノー「ラグーナ」(ディーゼル)はレジャー用に温存し、通勤先が別の夫に送迎してもらって、EVは毎日往復150kmを走る。これは1回充電に相当し、電気代は3ユーロで済むという。夫のリオネルさんは、「いろいろと技術的な問題もあり、先のこともわからないけれど、4000ユーロもしないわけだから、文句は言えない」と話している。通勤用の購入が圧倒的に多く、安さに惹かれての購入のほか、環境配慮で以前からEVに関心があったが手が出なかったという人の購入も目立つ。モルビアン県(ブルターニュ地方)の修理業者も1000台を購入して転売に着手。やはり地方にオートリブの輪が広がる勢いだという。