国内の野生のオオカミ、500匹の大台を突破へ

仏経済紙レゼコーは4月2日付で、国内のオオカミの繁殖状況について報じた。オオカミは1990年代からフランスで再び繁殖するようになり、現在は南東のアルプス山脈地方を中心に500匹程度が生息している。500匹の大台を超えたことが近く確認される見通しだという。繁殖の拡大に伴い、家畜への被害も増えており、2018年には3700件近くの襲撃があり、1万2500頭に被害が出た。これは前年比で600頭の増加に相当し、2013年からだと2倍に増えている。
政府は、オオカミが増え過ぎないようにするために、一定数の駆除を認めている。2018年には全体の12%に当たる51匹の駆除が認められていたが、500匹超えの確認を経て、今年は17%か19%にまで引き上げられる可能性がある。農民団体FNSEAはこれではまだ不十分だとして、さらに駆除枠を拡大するよう圧力をかけている。自然保護団体は逆に、長期的な種の存続を図るためには、2500-5000匹の規模が必要だとして、保護の強化を求めている。オオカミと牧畜の共存に成功しているイタリアの事例(飼育頭数をより小さくする、夜間は電気柵の内部に入れる、など)に倣って対策を進めるべきだとする意見もある。