パリのメトロ内ですりが横行、年頭来で33%増

ルパリジャン紙は4月1日付で、パリのメトロ内などですりが横行している件について報じた。パリ警視庁によると、年頭来で、公共交通機関における盗難の発生件数は33%を超える大幅増を記録。警察関係者はこれについて、「黄色蛍光ベスト」の抗議行動への対応のために他の職務に手が回らなくなっており、これが、すりが増加する一因になっていると説明している。公共交通機関における盗難の9割が、暴力が伴わない窃盗(すり)だが、逮捕者の56%が未成年者となっている。国籍では、9割が東欧諸国又は北アフリカ諸国の出身者が占める。未成年者の場合、逮捕しても責任を追及する手段が限られており、すぐに釈放されてまた犯罪を繰り返すという状況が続いている。これを見越して、東欧諸国から未成年者を送り込んで荒稼ぎをさせる犯罪団も多い。これらの未成年者らはグループで行動し、車中の観光客に狙いを定めて、多数で囲むように接近して金品を奪って逃走する。ルパリジャン紙は、すりが特に多い6号線ビルアケム駅(エッフェル塔の最寄り駅)で、運転士が「今、車中にすりがいます」と警告のアナウンスをした事例を紹介。RATP(パリ交通公団)では、被害額が1000ユーロを超えないすりの被害者(暴力行為が伴わない窃盗)が警察に被害届を出せるよう支援する窓口をこの1月から49駅に開くと共に、乗客に警戒を促している。