内閣改造:3人が新入閣、大統領側近が起用に

大統領府は3月31日、内閣の新人事を発表した。辞任した3閣僚に代わって3人が新入閣した。
欧州議会選挙に出馬するため辞任したロワゾー欧州担当相(女性)の後任には、与党LREM所属のアメリー・ドモンシャラン下院議員(女性)が入閣した。同氏はジュペ元首相派で、2016年12月に元首相が共和党の大統領候補予備選で落選した後、マクロン大統領候補(当時)の陣営に合流し、LREM所属の下院議員となった。これまでにも入閣が取り沙汰された大物だった。
パリ市議会選(2020年)への出馬準備を進めるために辞任したグリボー報道官の後任には、大統領府の広報担当顧問を務めるシベト・ンディアイ氏(女性)が入閣した。ンディアイ氏はマクロン大統領が経済相時代に官房スタッフを務めており、側近中の側近と目される。「国民協議」終了後の難しい時期に、大統領の信任が厚い人物が政府広報官として起用された。
同じくパリ市議会選への出馬を目指して辞任したマジュビ・デジタル閣外相の後任には、やはり大統領の側近の一人であるセドリック・オー氏が入閣した。同氏も、マクロン大統領の経済相時代の官房スタッフであり、これまで国家出資・デジタル経済担当の大統領官房顧問の職にあった。
男性2人と女性1人が内閣を離れ、代わって女性2人と男性1人が入閣したことにより、閣僚は完全に男女同数(フィリップ首相を除く)に復帰した。大統領は側近2人を入閣させて組織固めを図ったが、このことは逆説的に、側近以外に頼るべき者がなくなりつつある大統領の孤立ぶりを際立たせてもいる。