ピカソの盗難絵画、20年ぶりに発見

1999年に盗難されたピカソの絵画がこのほど、オランダで発見された。この絵画は、ピカソが1938年に制作したもので、一連の「ドラ・マールの肖像」のうちの一つ。サウジアラビアの資産家が保有し、保有する豪華ヨット内に飾られていたが、仏アンティーブ港に停泊中の1999年3月に盗難された。ピカソの絵画2点とマティスの絵画1点、合計1億5000万ユーロ相当が盗難され、うち今回発見された「ドラ・マールの肖像」の評価額は2500万ユーロに上る。長らく行方不明となっていたこの絵画だが、オランダの有名な美術品探偵のアーサー・ブランド氏がタレこみ情報を元に、絵画を所有していた「資産家」と接触し、回収に成功した。ブランド氏によれば、この絵画は2002年の時点で、麻薬取引や武器取引の代価という形でオランダに入り、その後、何人かの所有者の間を転々としたと考えられる。問題の絵画はブランド氏からオランダ警察に渡され、鑑定を経て元のサウジ資産家の保険会社(盗難に係る保険金は支払い済みで、回収された盗難品は保険会社に帰属する)に渡された。