アフリカのグラファイト生産に注目

グラファイトは製鉄、エネルギー、自動車などの分野で利用されるが、近年では電気自動車用バッテリー向けの需要が大きく伸びている。特に、中国が環境問題を理由に国内のグラファイト鉱山を一時閉鎖したこともあり、欧米企業だけでなく、中国企業までもがアフリカでグラファイトを調達しようとしている。モザンビーク、マダガスカル、ナミビアで4つのグラファイト鉱山が生産段階に入ったことも、アフリカのグラファイト生産を押し上げている。
中でもモザンビークは、2013年以来、大型の発見が相次ぐグラファイト大国で、世界のグラファイト埋蔵量の約52%が同国に集中している。2016年時点での確定埋蔵量は1億2400万トンに上り、最大で27億トンものグラファイトが埋蔵されているとされる。オーストラリアと中国をはじめ、インド、ブラジル、北朝鮮、トルコなどの企業が参入しており、モザンビークのグラファイト生産は2020年までに年間54万トンまで拡大する見通しとなっている。特に豪シラー・リソーシズ(Syrah Resources)が開発を行うバラマ鉱山は、生産能力が最大に達した時点で世界生産の3分の1を占めるに至るとみられる。
Ecofin Hebdo 2019年2月22日